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【書評】『人を操る禁断の文章術』は日常の文章が生まれ変わる良書【メンタリズム】

写真:書評のイメージ

読書はもっぱらKindleなTake4です。

ブロガーやライターに限らず、日常生活で文章をやりとりする機会は誰しも多いはず。

たとえば、仕事だとメールはもちろん、ChatworkやSlackなどのコミュニケーションツール。

プライベートだとLINEのほかに、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSも文章をやりとりします。

そんな触れる機会の多い文章で、相手に120%気持ちを伝えることができれば、幸せになれると思いませんか?

メンタリストDaiGoさんによる著書『人を操る禁断の文章術』は、そう思う人にこそ、オススメな本です。

具体的には、あなたが書いた文章の読み手の気持ちをグイグイと動かす、あらゆるノウハウがこの一冊に詰まっています

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『人を操る禁断の文章術』の主張① – 読まれるためではなく、行動させるための文章

文章とは、

読まれるために書くものではない。

行動させるために書くものだ。
引用元:『人を操る禁断の文章術』

本書の主張は、序盤にあるこの一言にすべて集約されていると言っても過言ではありません。

文章というと、「読まれてなんぼ!」と思いがちですが、書き方しだいで、読まれたその先の続きを見せることも可能なんです。

その最終的なゴールが「行動させること」

本書のまえがきで、自動車のトップセールスマンが送るセールスレターを例に、わかりやすく解説しています。

かいつまんで紹介すると、以下の通り。

  • いきなり車の優れたスペックを紹介しない。
  • まずはお客さんが「車に乗っている自分」を想像できる言葉から始める(「どこに行きたい?」「誰と行きたい?」など)。
  • それから「試乗会があります」と添える。
  • その結果、お客さんも「ちょっと行ってみようかな」と心が動く。

このような流れを、DaiGoさんは「読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす」という人を操る文章のしくみだと述べています。

Take4
Take4

まえがきから、いきなり具体例が飛び込んできて、一気に惹き込まれる!

何かを売ろう、何かを読ませようと思うと、つい売ろうとする商品の説明や、読ませようとする内容をゴリ押ししがち。

読ませるための視点を変えるきっかけを与えてくれます

『人を動かす禁断の文章術』の主張② – 人を動かす文章は論理ではなく感情

写真:喜ぶ子ども

DaiGoさんが述べるメンタリズム文章術は、人を動かすのは、論理ではなく感情と主張しています。

Take4
Take4

え?文章って論理的でわかりやすければ、いいんじゃないの?

すみません、この本を読む前は、正直そう思っていました…。

確かに論理的な文章はわかりやすいです。

でも、論理的=記憶に残る、心に響くとは別問題

それを端的に表した本書の具体例があります。

以下は、親しくなった取引先の人にメールを送るというシチュエーションで想像してみてください。

「先日、オススメしてくださったお店でハンバーグを食べてきました。噂に違わず、おいしかったです」
引用元:『人を操る禁断の文章術』

「この間、教えていただいたお店、行ってきました。ナイフを入れた瞬間、肉汁がジュワッと溢れるハンバーグ、びっくりするおいしさでした」
引用元:『人を操る禁断の文章術』

どちらが心惹かれる文章でしょうか?

ほとんどの人は後者に惹かれるはず。

「肉汁がジュワッと溢れる」「びっくりするおいしさ」

このあたりの言葉が自然と想像力をかきたてますよね。

逆に前者のように、体裁を整えただけの文章や、ただ事実を羅列した文章では、理解はできても、心には響かないわけです。

まさに人を動かすのは、論理ではなく感情という主張を体感できたのではないでしょうか?

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『人を操る禁断の文章術』の主張③ – 誰に読んでもらいたいか?

写真:戦略のイメージ

DaiGoさんが主張するメンタリズム文章術の中で、もう一点重要な内容は、「自分で書かない」ということ。

Take4
Take4

え?意味がわからない…。じゃあ、誰が書くの?

本書の途中にある見出しを見て、正直そう思いました。

これは一言で言ってしまえば、「誰が読む文章か?」を徹底的に狙うということ。

例えば、読んで欲しいターゲットが30代前半の女性であれば、身近にいる同じ年代の女性に話を聞き、ライフスタイルや悩みなどを深掘りした上で、文章を書くわけです。

結婚しているかどうか、働いているのか専業主婦なのか、子どもがいるのかいないのか、賃貸に住んでいるのか持ち家に住んでいるのか…。

同じ30代前半の女性でも、想定するターゲットは無数に存在します

ここをはっきりさせることで、よりターゲットに刺さりやすい文章ができあがるわけです。

本書では、読み手の心の中をのぞき見るマインドリーディングという手法にも言及していて、ユーザー目線がいかに大事かということを改めて考えさせられます。

Take4
Take4

まさにマーケティング!

『人を操る禁断の文章術』はこんな人にオススメ

写真:一冊の本

本書で紹介されている内容は、自分のようなブロガーやライターといった人はもちろん、そうじゃない人にもオススメできます。

  • お店のチラシやPOPを作るためにキャッチコピーを考える人。
  • 営業で成果を出したい人。
  • 日常の人間関係を円滑にしたい人。
  • SNSで目にとまる投稿をしたい人。
  • 意中の相手を振り向かせたい人。

あくまで一例ですが、仕事に限らず、文章で伝えるあらゆる場面で応用できる内容です。

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『人を操る禁断の文章術』のデメリット

写真:難しいイメージ

本書でも述べられていますが、きれいな文章や小説家を目指す人にとっては、真逆な内容なので、オススメしません。

しかし、それ以外に本書のデメリットはほとんど見当たらないです。

強いて言えば、用意されている読者向けの課題が少し難易度高め

Take4
Take4

あえて課題の内容は書きませんが、自分の答えは模範解答にはまだまだ遠かった…。

逆に言えば、模範解答に近い答えが出せる人は、すでに人を動かす文章術が身についていると言えるでしょう。

『人を操る禁断の文章術』で文章が生まれ変わる

写真:文章を書く様子

『人を操る禁断の文章術』には、あなたが書いた文章で相手の気持ちをグラリと動かす、あらゆるノウハウがぎっしりです。

文章の書き方一つで、周りのあなたを見る目がガラリと変わるとしたら、ワクワクしませんか?

仕事やプライベートを問わず応用できるこの一冊、自分も何度も読み返したいと思います。

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