クラフトビールを愛しているTake4(@take4_t2)です。
クラフトビール好きが高じて、2020年4月に札幌市南区澄川にある澄川麦酒醸造所に見学に行かせていただきました。
上記の記事にも書きましたが、その見学から数週間後に工場は澄川から西岡へ移転を控えていたんです。
そして、ちょうど同じ時期に、澄川麦酒醸造所は新工場への移転資金を募るクラウドファンディングもやっていました。
自分自身、「クラファンで支援する」という経験が今までほとんどなかったのですが、実際に造っている現場を見て話を聞いたら、「これはぜひ支援したい!」と思うように。
いろいろなリターンがある中、自分が選んだのは、「ビール醸造見学会&できたてビールを工場で飲みましょう!」というリターン。
このリターンを選んだのは、
と思ったのが、一番のきっかけですね。
そんなわけで、移転した西岡の新工場に行ってきました。
以前に見学した澄川工場よりもパワーアップした西岡工場を見て、今後の澄川麦酒がますます楽しみになりましたよ。
澄川麦酒醸造所 西岡工場への行き方
西岡工場に行くには、バスを利用します。
バスは、地下鉄南北線の澄川駅西出口を出て、すぐそばにあるマックスバリュの西側(ボストンベイクが見える側)のバス停から乗車できますよ。
降りるバス停は西岡3条9丁目で、乗車時間は15分ほど。
西岡3条9丁目で降りたら、バスで来た進行方向と逆に少し歩きます。
すると、中出ビルというビルが右手に。
中出ビル隣の駐車場を突き当たりに歩くと、張り紙があるので、あとは矢印に従って階段を下っていくだけです。
澄川麦酒醸造所 西岡工場の外観と内観
駐車場から階段を降りると、工場の入口があります。
中に入ると、さっそく発酵と貯蔵用の冷蔵庫が。
※以前の記事でも解説しましたが、澄川麦酒醸造所は石見式という醸造方法なので、一般的な金属タンクではなく冷蔵庫を使っています。
工場内の奥に入ると、以前よりも冷蔵庫の数が増えていました。
ちなみに、西岡工場は約35坪ほどの敷地で、以前の澄川工場は6坪ほど。
単純計算で、約6倍の広さです。
敷地が広くなる→ビールを置いておけるスペースが広くなる→ビールを造ることができる量も増えるという好循環ですね。
そして、入口入ってすぐ右手には、醸造の部屋。
さらに、左手奥にはビールの原料となるモルトなどを収納する棚、瓶詰めしたビールを収納する冷蔵庫がありました。
ちなみに、醸造量が増えたことで、札幌市内にある直営店以外のビアバーでも飲める機会が増えましたよ!
澄川麦酒醸造所 西岡工場の醸造設備
まず、ビールの原料となる麦芽(モルト)を挽く専用のスペース。
以前は醸造部屋とお店の間にある通路で麦芽を挽いていましたが、移転後は専用の場所がありました。
次に醸造部屋の中央にテーブル。
以前は発酵と貯蔵用の冷蔵庫が部屋の中央にあって、その上をテーブル代わりにしている感じでした。
さらに目を向けてみると、ビールの素になる麦汁を作る寸胴も大きめに。
そして、ビールの発酵と貯蔵用の冷蔵庫も容量が増えました。
工場が広くなったことで、設備を置けるスペースも広がり、パワーアップ!
澄川麦酒醸造所 西岡工場の醸造の様子
醸造の流れは基本的に以前と同じです。
しかし、敷地が広くなった&設備を新しくしたことで、以前よりも作業効率が上がったように見えました。
この日は定番ビールである澄川ラガーの醸造を見学。
まずは、麦芽を挽いて。
挽いた麦芽を寸胴に入れます。
水を加えて加熱しながら麦汁を造ります。
温度を計り、糖化が進む温度になったら、麦芽かすを除いて隣の寸胴に移します。
移してからは、麦汁を煮沸しつつ、ホップを何度か入れます。
ここでビールならではの苦味や香りがつくんですね。
麦汁の糖度がレシピの設計通りになっているかをチェック。
狙った糖度になっていることを確認したら、煮沸を止めます。
次は、麦汁からホップかすを取り除くためのワールプールという工程です。
ワールプールとは、麦汁をかきまぜて水流を作ることで、ホップかすを寸胴の中央に集める作業です。
次に熱々の麦汁を冷却しながら、冷蔵庫内の袋に移します。
最後は麦汁に酵母を入れて完了です。
この後は数週間ほど置いておくことで、酵母が発酵して、アルコールと炭酸ができますよ。
実際には待ち時間も多いので、その合間に洗い物などをしていますよ!
ちなみに、「できたてビールを工場で飲む」リターンは、新型コロナウイルスの影響もあり、「好きなボトルビールを6本持ち帰る」リターンに変更となりました。
後日、自宅で飲みましたが、どれも個性的でおいしくいただきましたよ。
澄川麦酒醸造所 西岡工場のまとめ
- 西岡工場へのアクセスは、地下鉄南北線の澄川駅前にあるバス停からバス1本(西岡3条9丁目下車、乗車時間は15分ほど)。
- 西岡工場の敷地は澄川時代の約6倍。
- 工場が広くなったことで、造ったビールを置いておくスペースも増え、醸造できる量が増えた。
- ビールの素になる麦汁を造る寸胴や、ビールの発酵と貯蔵用の冷蔵庫の容量も増えたので、一度に造れる量もアップ。
- 醸造量が増えたことで、直営店以外のビアバーでも澄川麦酒を飲めるようになった。
- 敷地が広がった&設備を新しくしたことで、作業効率もアップ。
- リターンでもらったビールはどれも個性的で、今後のビールも楽しみ。
西岡工場に移転して、ますます今後の澄川麦酒の展開が楽しみですね。
貴重な経験をさせてくださった澄川麦酒の齋藤さん、ありがとうございました!