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【転職を考えている人へ】Webデザイナーとしての働き方いろいろ

写真:電話しながら対応する社員

Web業界で働き始めて10年以上になるTake4です。

以前、講師をしているWebクリエイター養成スクールで、受講生向けにWebデザイナーとしての働き方について、自分の体験をベースにセミナーとして話をする機会がありました。

今回はそのとき話した内容を、これからWebデザイナーへの転職を考えている方向けに、わかりやすくまとめました。

一言でWebデザイナーとして働くと言っても、その働き方は1つではありません。

大事なのは、あなたがどんな働き方をして、将来はこうなりたいという具体的な未来図です。

働き方のスタイル:会社員 or フリーランス

まず、働き方のスタイルとして、大きく分けると、会社員かフリーランスの2つに分かれます。

※複数の仕事を持っているパラレルワーカーについては、会社に所属している場合は会社員、所属していない場合はフリーランスに分類してよいと思います。

会社員の場合

写真:会社のオフィス

ここで言う会社員とは、正社員はもちろん、契約社員、派遣社員、アルバイトも含めて、広い意味で会社に雇われて、給与をもらっている雇用形態のことを指します。

会社員のWebデザイナーとして働く場合の特徴は、以下の通りです。

  • 安定した給与が毎月もらえて、社会保険も完備している。
  • 慣れないうちは、プロジェクトの流れや進め方を教えてもらえたり、見たりして学べる
  • 基本的には、プロジェクトの一部工程(主に制作)を担当する。
  • どのプロジェクトを担当するかは、会社内のスタッフの空き状況やスキルによって社内で割り振られる。

フリーランスの場合

写真:シェアオフィスで働くフリーランス

フリーランスは、会社に所属せず、自らのスキルや交渉力を生かして仕事を獲得します。

フリーランスのWebデザイナーとして働く場合の特徴は、以下の通りです。

  • 自らのスキル、交渉力、つながりを生かして仕事を獲得する必要がある
  • 仕事をした分だけ稼げるが、しなかった分は当然稼げない。
  • 働く時間と場所の融通がきく。
  • 直接クライアントと契約して仕事を獲得した場合(直請け)は、制作も含めたプロジェクト全体を管理する力が求められる
  • 直請け以外にも、会社が受けている仕事の一部を下請けとして引き受ける仕事の獲得方法もあり、この場合は、プロジェクトの一部工程を担当することが多い。
Take4
Take4

フリーランスは、よく自由だと思われますが、何もしないと稼ぎはゼロなのでシビアです。

会社の規模:大きい会社 or 小さい会社

会社員として働く場合、会社の規模が大きいか小さいかで働き方もまったく変わってきます。

大きい会社

写真:全国規模の会社

規模が大きい会社で働く場合には、以下の特徴があります。

  • 社員数が多い。
    (多いところでは100人以上の規模)
  • 本社は東京など主に首都圏にある。
  • クライアントは大手企業で、仕事内容も大規模なことが多いため、担当する仕事も分業化されている。
  • 自社で担当しなくてもよい部分は外注先も積極的に活用
  • 福利厚生や残業の管理などがしっかりしている分、申請のための書類を書く機会も多い

小さい会社

写真:電話しながら対応する社員

規模が小さい会社で働く場合には、以下の特徴があります。

  • 社員数は10名程度かそれ以下。
  • クライアントは地元基盤の中小企業が多い。もしくは、本社の下請け案件を担当することも。
  • 少ない社員で仕事をこなす必要があるため、1人1人が受け持つ仕事内容が多い
  • 本業の仕事以外に、来客対応や掃除などの雑務を対応することもしばしば
  • 社員数が少ない分、社内の風通しがよく、会社での飲み会代などの飲食代は、会社から出してもらえることが多い
Take4
Take4

ちなみに、自分はどちらの会社でも働いたことがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるので、あなたが何を重視するかで決めましょう。

Webデザイナーに求められるものは広がっている

写真:検証用のデバイス

Webデザイナーという職種は、一昔前であれば、パソコン用のWebサイトのデザインができて、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語が一通りできる人のことを指していました。

自分がデジハリに通っていた頃がまさにそうです。

しかし、現在ではWebサイトを制作するために必要な知識やスキルが、さらに多様化してきています。

要因としては、Webサイトがパソコン以外にも、タブレットやスマホなど、様々なデバイスで見られるようになったことが挙げられます。

なぜなら、それぞれのデバイスの特性に適したデザインを考え、それぞれのデバイスで問題なく表示できるように作る必要があるからです。

他には、HTML、CSS、JavaScriptなどのWebサイト制作に必要な言語が、それぞれ複雑化して、進化していることも要因です。

そのため、これからWebデザイナーを目指す人は、今までよりも幅広い知識とスキルが求められます

最初からすべてに精通している必要はない

しかし、Webデザイナーと名乗る人が、前述したすべての知識を合わせ持っているかというと、必ずしもそうとは限りません。

たとえば、規模の大きな会社でWebデザイナーとして働いている人であれば、工程が分業化されていることが多いので、HTMLやCSSを書くことは専門のエンジニアに任せて、デザインだけを担当している場合もあります。

逆に、規模の小さな会社でWebデザイナーとして働く場合や、フリーランスとしてプロジェクト全体に関わる場合は、必然的に幅広い知識とスキルが求められます。

もちろん、全部できるに越したことはありませんが、すべての知識や技術を習得するには、それなりの時間がかかります。

ある程度の知識とスキルを学んだら、後は実際に働きながら身につけていくくらいの気持ちでいましょう。

Take4
Take4

自分もデジハリを出た後に、現場で学んだことの方が多いくらいです。

Webデザイナーとしての働き方は1つではない

写真:iPhoneとワイヤーフレーム

ここまで説明してきたように、一言でWebデザイナーとして働くと言っても、いろいろな選択肢があることがわかります。

Webサイト制作について、一通りすべてに挑戦したいのであれば、規模の小さい会社に入って働くか、フリーランスとして直接クライアントから仕事を獲得した方がチャンスは広がります。

逆に、一部の工程に集中して仕事をしたいのであれば、分業化が進んだ規模の大きい会社に入った方が幸せになれます。

あなたがWebデザイナーとして転職することを考えているのであれば、あなたが目指す方向性やスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。

以上、Webデザイナーとして働き始める参考になれば幸いです。

ちなみに、未経験からWeb業界で働きたいと思っている方向けの内容は、下記にまとめています。

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