Last Update

【能力不足?】退職勧奨という人生のピンチからチャンスをつかんだ話

写真:成功に喜ぶ人

今までの人生で割と挫折した経験が多いTake4です。

そんな挫折の中でも、五本の指に入るつらい経験が会社員時代の退職勧奨

退職勧奨とは、会社側から退職に向けて従業員を説得し、従業員との合意により雇用契約を終了することを目指すことを言います。一方的な会社からの意思表示により雇用契約を終了させる「解雇」とは異なり、退職勧奨は従業員との合意による退職を目指す方法です。その意味で、退職勧奨は、会社と従業員の間に雇用のミスマッチがあったときの円満解決の手段の1つであるといえます。
引用元:https://kigyobengo.com/media/useful/288.html

簡単に言うと、会社が合わないと判断したため、退職を勧められることです。

「どうして自分が…」

「これからどうやって生活していけば…」

正直、当時は相当落ち込んだものです。

しかし、しばらくして、そんなどん底から大きく人生が変わりました。

具体的には下記の通り。

  • 退職から1ヶ月ほどで次の就職先が決まった
  • しかも、次の就職先の方が給料も高く、待遇もよかった
  • さらに、失業保険の受給期間に余裕があったため、再就職手当もゲット
  • そのうえ、手に入れた再就職手当でMacBookProを購入

ただのラッキーと言われれば、それまでかもしれません。

しかし、まさに地獄から天国、捨てる神あれば拾う神あり。

自分なりに考えた結論は、人が必要とされる場所は一つではなく、一つの場所で通用しなくても、まったく気にしなくてOKということです。

アルバイト→正社員と昇りつめたつもりが…

写真:昇進に喜ぶ人

当時勤めていた会社は、少人数のWeb制作会社。

その会社には、アルバイトから採用されて、正社員になりました。

本当は入社から半年くらいはアルバイトの予定でしたが、3ヶ月ほどで正社員になれたんです。

自分で言うのもなんですが、「実力が認められた!」と思いましたね。

給料はお世辞にも高くなかったですが、それなりにやりがいを感じていました。

面談での突然の通告

写真:面談

入社から1年半ほどして、社長との面談の日。

会社の業績について説明を受けた後、思ってもいない一言が。

「雇用契約を解除したい」

「え…?」

正直、一瞬耳を疑いました。

社長からは、会社の業績がやや落ちていることを踏まえた上で、当時の自分のスキルでは、今後の仕事を任せるのが難しいことを指摘されました。

納得できない部分もありつつ、いくつか思い当たる節も…。

解雇ではなく退職勧奨

写真:職を失った人

雇用契約の解除と言っても、現在の日本では会社が一方的に従業員を解雇することはできません。

解雇には、以下の3種類があります。

①普通解雇
普通解雇するには解雇に客観的合理的な理由があることと、社会的相当性が必要です。

②整理解雇
整理解雇とは、いわゆるリストラのことです。
整理解雇が認められるには、人員削減の必要性と解雇回避努力をしたこと、人員選定の合理性と適正な手続きという4つの要件が必要とされています。

③懲戒解雇
懲戒解雇は、問題を起こした従業員を解雇することです。
懲戒解雇するには就業規則に懲戒規程をおいておく必要がありますし、懲戒権の濫用とならないように相当な方法で行われることも要求されます。
引用元:https://kigyobengo.com/media/useful/288.html

上記のように、解雇はどれも条件が厳しいです。

つまり、「君、うちに合わないから、今日でクビね!」とはできません。

そのため、社長が提案してきたのは、以下の通り。

  • 退職日までの期間を有給休暇とは別に、有給の特別休暇を与える(つまり、有給休暇がさらにプラス)。
  • 今回の退職は、会社都合での退職扱いとなる退職勧奨とする(離職票にもそのように記載する)。
  • 会社に残ることも可能だが、お願いできる仕事は限られるので、時間を持て余すことになる。

提案を聞いたときには、冷静に判断できる気がしませんでした。

そのため、気持ちの整理をつける意味でも、回答まで少し猶予をもらうことに。

そして、いろいろ考えました。

「正直、悔しい…。」

「辞めたら、今後の生活どうしよう…。」

「それなら、プライドを捨ててでも、会社にしがみつくべきか…。」

「でも、必要とされていないのに、これ以上会社にいても、自分のためにもならないな…。」

数日悩んだ末に、提案を受け入れ、退職しました。

最終的には、合意の上での退職とはいえ、「正社員でも切られるときは切られる」ということを身をもって感じた瞬間です。

しかし、特別休暇を上乗せしてくれて、会社都合の退職にしてくれたことを考えると、悪くない条件だったと今は思います。

スキルを磨きながらチャンスを狙う日々

写真:パソコンに向かう様子

退職後は、すぐにハローワークで失業保険の受給手続きをし、求人を毎日眺める日々。

スキル不足と言われたのは相当悔しかったけど、それでもWeb業界で働きたいという気持ちは変わりませんでした。

だから、悔しさをバネにして、Web関連の本を読み漁ります。

当時は、求人を見るか勉強するかの、ほぼ二択生活でした。

そうこうしているうちに、とある求人を発見。

  • システム制作会社でWebサイト制作の新規部署立ち上げメンバーの募集
  • 経験者優遇
  • 大手企業のグループ会社のせいか、給料や待遇面も今までの会社よりずっといい

「これはよいかも!」と思い、さっそく応募書類を送ったところ、担当者から連絡をいただき、ひとまず書類選考を通過。

後日、面接を経て、晴れて採用となりました。

前の会社を辞めてから1ヶ月足らずで、次の就職先が決まった瞬間です。

自分に合う条件が揃っていた

写真:成功に喜ぶ人

求人情報と面接時に聞いた話から判断して、このとき採用された会社をよいと思った点は以下の通り。

  • 新規部署の立ち上げメンバー募集だったため、同期のメンバーがいるのは心強い(中途採用で入社する場合は、自分1人だけ入社というパターンが多い)。
  • 同じ部署にある程度人数がいることで、いい感じに競争意識が芽生えて、切磋琢磨し合える
  • 職業訓練校などで基礎は学んだが、実務は未経験という人も採用していたので、経験者である自分に教える役目を期待してくれていた。

つまり、ある程度人数が集まることで、以前の少人数の会社では感じられなかったメリットがあったわけです。

さらに、自分はWeb業界に入る前に教える仕事をしていたので、人に教えるのは自信あり。

実際に働いてみたら、「上司や同期に期待される分、自分も頑張らねば!」と思い、自分のスキルアップや情報収集にも余念がなくなりました。

まさに「水を得た魚」状態です。

このように、ある会社では必要とされなかったとしても、他の会社では重宝されるケースがあります。

退職後すぐに採用されたため再就職手当をゲット

写真:お金

これは余談ですが、再就職が決まったときは、失業保険の受給期間中でした。

そして、まだ受給期間に余裕があったので(残り2ヶ月くらい)、再就職手当というものがもらえる可能性を知ります。

再就職手当については、ハローワークのサイトに以下の説明があります。

再就職手当は、基本手当の受給資格がある方が安定した職業に就いた場合(雇用保険の被保険者となる場合や、事業主となって、雇用保険の被保険者を雇用する場合など)に基本手当の支給残日数(就職日の前日までの失業の認定を受けた後の残りの日数)が所定給付日数の3分の1以上あり、一定の要件に該当する場合に支給されます。
引用元:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_stepup.html

つまり、失業保険(=基本手当)をもらえる日数がたくさん余っている状態で、次の就職先が決まれば、別途お金をもらえる可能性があるということ。

前述の通り、残り日数には余裕があったので、ハローワークにも確認したところ、しっかり条件を満たしていました。

もちろん、すぐに申請です。

申請してから、再就職先への確認などもあったので、受け取りまでに少し時間がかかりましたが、無事お金が振り込まれました。

そして、そのお金でMacBookProを購入。

ちなみに、そのMacは今も愛用しています。

写真:ブラウンとMacBookPro

すみません、再就職手当をもらったことと、MacBookProを購入したことは、完全に余談ですね…。

しかし、WindowsユーザーからMacユーザーに変わるきっかけになったという意味では、自分にとって大きなターニングポイントだと思っています(正直、もうWindowsには戻れません…)。

話は戻りますが、万が一すぐに次の就職先が決まらない場合は、職業訓練(ハロートレーニング)を受講するという選択肢もありますよ。

あなたが必要とされる場所は一つではない

写真:適材適所

人が必要とされる場所は一つではないので、一つの場所で通用しなくても、まったく気にしなくてOKです。

自分も退職勧奨を受けたときは、「これからどこに入っても通用しないのではないか…」と不安になりました。

でも、ちゃんと次の就職先が見つかったのは、ここまで話した通り。

もちろん、スキル不足を指摘されたのであれば、それを埋める努力は必要。

しかし、そもそも必要なスキルの基準は入る会社でまったく違います

たとえば、少人数の会社では、制作もして、見積もりも作って、打ち合わせも参加して、電話応対もして、進捗管理もしてと、全部できる能力が必要です。

でも、人数のいる会社ではそれらを分担できますよね。

ある場所で能力不足=どこでも通用しないは、大きな間違い

ある場所で能力不足でも、他の場所では有能になりえます

これを読んでいるあなたにも、きっと輝ける場所があるはずですよ。


Top