Webクリエイター養成スクールで講師もしているTake4です。
以前に、教える立場から見た伸びる人の特徴を記事にしました。
しかし、上記の記事を書いてから、下記の疑問がわいてきました。
そこで、今までの教え方を振り返ってみて、教え子を伸ばすために実践して効果的だった4つのポイントを解説します。
これを読めば、きっとあなたも教え上手を目指せますよ。
教え上手への道① – 質問しやすい雰囲気を作る
教え子が成長するためには、積極的に質問する姿勢が不可欠。
でも、ちょっと教わる側の立場になってみてください。
こんなふうに思われてしまったら、教え子の成長どころではありません。
そこで、教え子が積極的に質問しやすい雰囲気を作ってあげましょう。
自分が実践している具体的な雰囲気づくりの方法は下記の通り。
- 特に質問されていなくても、「進み具合はどう?」「順調にできている?」など声をかけてあげる。
- 質問を受けたついでに雑談をしてみる。
本当にちょっとしたことですが、上記のような対応をするだけで、グッと質問してもらいやすくなりました。
教わる側にとっても、質問するのにちょっとハードルを感じてしまう人もいますからね(特に知り合って日が浅いうち)。
そのハードルを教える側から取っ払ってしまおうというのが、雰囲気づくりの狙いです。
教え上手への道② – 質問内容をしっかり把握する
教え子から質問してもらうための雰囲気づくりに成功したら、積極的に質問がくるようになるはず。
そこで、次の段階です。
質問の内容をしっかり把握するよう努めましょう。
そう思いますよね。
でも、質問の内容を正確に把握できていないと、教える側としても的確な答えを出せないんです。
的確な答えを出せなければ、せっかくつくった質問しやすい雰囲気も台無しに。
復唱することで質問内容を確認し、ゴールを一致させる
では、どうするのがよいでしょうか?
自分が実践していた具体的な内容把握の例は下記の通り。
上記のように、「わからない」と言っている内容に対して、補足を加えた上で復唱することが有効です。
復唱することで、教える側の問いかけが正しいか間違っているかの確認になりますからね。
これで、あなたと相手が目指すゴールを一致させることができます。
ゴールが一致すれば、全力でサポートするのみなので、教え子の成長にもつながりますよ。
教え上手への道③ – 最初から全部教えず考えさせる
教え子が積極的に質問してくれるようになり、教える側も質問の内容がしっかりと把握できるようになると、信頼関係ができあがります。
教える側も「この人はやる気あるな!」と感じて、やりがいが出てきますよね。
でも、ここで注意。
教えることにやりがいが出てくると、最初から答えを全部教えてしまいがち。
自分も教えることに慣れていないうちは、よくやっていました…。
もちろん、最終的には答えを教えてOKなのですが、その前に挟んだ方が効果的なことがあります。
それは、答えにたどりつくために、教え子に考えてもらう過程。
最初から質問の答えを教えるのと、自力でなんとかして答えにたどりつくのでは、どちらが教え子の身になると思いますか?
自分が2年以上教えてきた経験からすると、間違いなく後者ですね。
逆質問で考えてもらうチャンスを与える
でも、教え子に考えてもらうといっても、そんなに難しく考えなくてOK。
自分がよくやっているのは、下記のような「逆質問」です。
上記のように、投げられたボールを投げ返すイメージですね。
すると、何かしらの方法で投げ返してくれることが多いですよ。
教え上手への道④ – 答えだけではなく、答えにたどりつく方法も教える
ここまでの段階をこなすと、質問に対するやり取りにもだいぶ慣れてきますね。
教え子に考えてもらうのは大事ですが、それでも答えにたどりつけない場合もあるはず。
そんなときは、もちろん答えを教えてあげてOK。
でも、教えるのは答えだけじゃありません。
「どうやったら答えにたどりつけるか?」という方法も教えるべきです。
つまり、調べ方(いわゆる「ググる」などの検索も含みます)ですね。
調べ方を教えるメリットは、教え子に自力で解決できる力がつくこと。
たとえば、ググってわかる内容であれば、「AとBというキーワードでググれば、答えにたどりつけるよ!」と教えてあげる感じです。
よく「ググれ!」という言葉を聞きますが、意外とググるキーワードがわからない人も多いんですよ。
そして、当たり前ですが、教える側もいつまでもそばについていられるわけではありませんよね。
自力で解決できる力を育てることで、教え子の独り立ちにつながります。
教え上手になるためのまとめ
- 教え子が成長するためには、質問できることが不可欠。なので、まずは声掛けや雑談などで、質問しやすい雰囲気をつくる。
- 質問内容を的確に把握できなければ、せっかくつくった雰囲気も台無し。的確な把握には、復唱による確認で教え子とのゴールを一致させる。
- 質問内容に対して、最初から全部教えてしまっては、教え子の身にならないことが多い。「逆質問」を利用して、教え子にも考えてもらう。
- どうしても答えにたどりつけないときは、答えを教えるだけではなく、答えへのたどりつき方もしっかりと教えてあげることで、教え子の独り立ちにつながる。
人に教える仕事は大変なことも多いですが、教え子の成長を感じられると嬉しくなりますよね。
教える仕事をしている人の参考になれば幸いです。